私共教室のアジアへの支援活動の一つとして教室もアジアへ出向く機会が増えてまいりました。そしてアジアにも先輩、新卒レジデントの女性脳外科医が活躍していることを知りました。
1996年12月インド・カルカッタでインド脳神経外科総会が開催された折にアジアへも女性脳外科医の輪を広げるという主旨で第1回のアジア脳神経外科女医会を持ちました。
各分野に渡り研究、研修しています。彼女らは2年間の研修の間に欧米や英国への留学を積極的に行い、技術や知識の集積や、学位論文などの取得をしています。
現在表1に掲げるアジア脳神経外科女医が活躍しております。約300名ほどでありますがそのうち200名が日本の女性脳外科医です。因みに米国も日本と同数ほどの女医が、またヨーロッパ最大のドイツでは約80名ほどの脳外科女医がいるといわれています。
さて女性脳外科医としてキャリアーを積みながら女性特有の良さを生かし、人生とうまく噛合わせて行くには男性の2〜3倍の努力が必要かと思われます。また、満たされた社会的支援や条件の中で思い切り仕事が出来るためにはやはりminorityから少しずつ拡大したグループになることが必要かと思われます。女性の良さを生かし、脳外科の治療に携われる会にしていくことを願っています。